• 学校案内
  • 学科・コース
  • 学校生活
  • 進路
  • 入試情報
menu close
NEWS

[ 英国リモート留学🎄 ]募集開始! ~ 第2回・第3回 オンライン国際交流会 報告

2020.10.14

12月に予定していたクリスマス語学研修,また1月~3月に予定していたニュージーランド短期留学は,現地のコロナウイルスの状況の改善の見込みが立たないため,残念ながら中止することになりました。

そして,その代替のプログラムとして『英国リモート語学研修』を企画しました。12月23日~25日の夕方に,2時間程度の実施です。zoomによる実施ですので,スマートフォンやパソコンがあれば,どこからでも参加可能です。現地の学生さんやホストファミリーの方たちと交流したり,コッツウォルズの街へヴァーチャル旅行をしながら,文化・歴史について学んだりします。一人でも多くの皆さんに,参加して,異文化の人たちと交流してほしいと思います。

さて,遅くなりましたが,オンライン国際交流第2回・第3回の様子をご報告いたします。

第2回は,台湾出身で日本在住の朱さん,アメリカ在住の日本人ピアニスト中村さん,第3回はアメリカ出身で日本在住の和楽器奏者コリン・シュムコーさんにご協力いただきました。参加生徒はのべ17名です。

 

中村さんは,12歳の時にご家族でアメリカに移住され,現在はバレエピアニストとして活躍されています。ミシガン・フロリダとアメリカ国内で様々な場所に住んだ経験から,アメリカの文化がいかに多様性に富んでいるかということについて,食べ物や人間関係の築き方を切り口に話してくださいました。

朱さんは,もともと留学したいという気持ちを持っていたそうです。大学では呼吸療法を学んでいたこと,そして音楽が好きだったことから,これらを活かして海外で学びたいという思いを行動に移されました。聖徳大学大学院で音楽療法を学び,現在は,日本の生活についてもっと知りたいと,日本の会社でお勤めされています。

コリーンさんは,アメリカで音楽を専門に学んでいらっしゃいましたが,西洋音楽にはない音を持つ民族音楽に興味を持ち,日本の伝統的な楽器を練習したいと強く思い,三味線と出会った。深い響きを持つ三味線をはじめとする和楽器が,現代の新しい音楽を奏でる大きな可能性を持つということを,様々な活動を通して,伝えていらっしゃいます。

お三方とも,限られた時間の中で少しでも生徒たちの思いを引き出しそうと,様々なメッセ―ジを伝えてくださいました。

特に,中村さん・朱さんは,進路選択に関するメッセージで,生徒たちを励ましてくださいました。『学校にいる間にたくさんの経験をしましょう。その過程でこそ,自分を探し自分を知ることができるのだから。学校にいる間は,どんなに失敗してもいい。間違えるたびに私たちは学んでいるのだから。』と,中村さん。

『若いうちはいろんなことができる。今いる世界の外に出て,たくさんの経験を積みましょう。進路選択にあたっては,自分の好きなもの,今まで学んできたことを活かすという発想を持つとよいのでは?』と,朱さん。

コリーンさんからは,異文化の人々と出会う時の心構えに関するお話が印象に残っています。『初めは,言葉が通じるか,自分のふるまいが相手にとって失礼ではないかと,不安になりますね。でも,実際にいろんな国の人々に出会ってみなければ,経験しなければ分からない。自分から心を開けば,大丈夫。言葉や文化が違っても相手も同じ人間なのだから。』

人生の先輩たちの温かさ・朗らかさに触れて,生徒たちの表情がどんどん輝きを増しました。

以下は,生徒たちの振り返りの一部です。

*日本と海外の違いについて学ぶことが出来た。日本人は直ぐに謝るくせがあるが,アメリカの人は自分の意見を表現しようとする。また,日本と台湾は同じアジアの国だが,日本については落ち着いているイメージで,台湾の人はもうすこしにぎやかなイメージがあるそうだ。

*これから進路などを決める上で,自分のやりたいことを見つけていくことが大切だと学んだ。

*中村さん,朱さんと直接お話ししたいと思いました!明るくてノリがよくて,素敵な方たちだと思いました。

*何事も努力をすれば,できるようになると学んだ。苦労をしなくては学べないと思った。

*「外国語は,毎日自分を追い込んで追い込んで初めて習得できるもの,伝わらないという悔しい思いや間違えるという恥ずかしい思いをすることで身についていくものだ」とコーリンさんが仰っていて,とても勉強になった。海外に行った時も自分が好奇心を持って,学びたいという意思を態度で表すことで,たとえ分からない言語が話されている場所へ旅しても,周りの人が教えてくれるし,気遣ってくれるという,経験者だからこそわかることなども教えていただけて,とても有意義な時間を過ごすことが出来たと思う。

ほとんどの生徒たちが,次は直接会って話してみたい,もっと質問してみたいと振り返りに書いています。この思いを大切に育てて欲しいものです。

また,今回の国際交流を通して,新しい気づきや学びは,人と人とのつながりの中で生まれるのだと実感致しました。生徒たちの背中を優しく押してくださった中村さん,朱さん,コリーンさんに,改めて感謝を申し上げます。

ぜひ,12月に実施予定の『英国リモート語学研修』にも,ひとりでも多くの皆さんが参加し,新しい出会いを楽しんでもらいたいと思います。