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卓858 Benedicite

水越 卓治 2026.03.06

3月5日・木曜日、
第41回 卒業証書授与式。
67名が高校生活を終えました。

( 2026/3/5  13:51  最後の下校のお見送り。クラスによって放課時刻にばらつきがあり、幸いにも混みあわず…。 )


10時に開式し、
クライマックスは、『仰げば尊し』と『蛍の光』を。

( 2026/3/5  11:39 )


この閉式後、A組、B組、C組と順に、担任を先頭に二列で
保護者席の間を進み、式場後方で全卒業生が退場した
かと思いきや、なぜか数名ずつの卒業生が、
式場前方へ走って戻ってきました。計8名。…?。

「卒業生退場」の段で、こんなことが起きたことは今まで
ありませんでしたが、いったい何が始まるのか…。

でもその意味はすぐにわかりました。

このあと8名の卒業生は、何人かの教員との対面を望みました。

( 2026/3/5  11:46 )


じつは今から3年前の令和5年3月、
聖徳大学附属取手聖徳女子中学校は最後の生徒が卒業したのち
「閉校」という語は用いませんが、「休止」に入りました。

そのわけですが、
令和元年の夏、本校はたいへん残念な「決定」を前に、
本校の受験を考えていた人、在校生、保護者、教員など、
多くの人が狼狽しました。それは、
令和2年(2020年)の入学生を最後に、中学は募集を休止する、
高校も令和5年(2023年)の入学生を最後に募集を休止する…、

というものでした。
この決定は後年(令和6年)、高校については解消されました
ので、取手聖徳女子高校はこれからも続いていきますが、

もしこの決定がそのまま、高校の募集停止にまで続いていたら
今年のこの日は、最終の高校生の卒業式と兼ねた「閉校式」を
挙行する、そんな覚悟だったと湯澤校長は私たちにこれまでに
幾度か語りました。

惜しまれながらも、取手聖徳女子中学校は、
令和2年度入学生・10名を最後に、
令和3年度以降の募集は休止となり、
この10名の卒業をもって中学生の在籍はなくなりました。

つまり、式後に戻ってきた8人は、3年前に最後の中学生だっ
た生徒たち(「最後の内部生たち」)だったのです。


生村先生は、2A、3Aのときの担任。
西浦先生は、1Aのときの担任、2・3年のときの学年主任。
羽根田先生は。3年間通してお世話になった副担任。
播磨先生は、1年生時代の副担任。

あと、1年生時代の学年主任、2年生時代の副担任だった
細津先生は式場で探し出せなかった…(このあとの在校生への
弁当分配係で早めに式場をあとにするしかなかった模様。)。

2年生以降は、下級生(後輩)が不在であることを了解の上で
志願し、入学してきてくれたその春は、
パンデミック(コロナ禍)に見舞われ、毎日PCの画面を
通して、仲間や先生方と在宅学習する日々から始まりました。

( 拙稿 2020/4/24  時間割通りのオンライン6コマ授業の日々 )

自宅で私服で授業に臨む当時の中1生と、私も地理の時間に
画面で会いましたが、6月に登校できるようになって、
実際に会ってみると、身長とか顔などが、イメージと異なる
サイズで驚いたものです(生徒もお互いにそうだった模様)。

そんなこまごまとした思い出などよりも、
少人数ですごした3年間(特に中3時代は中学生は彼女ら
だけでした。でも、校舎では高校生もいっしょでした。)の
学校生活で重ねた体験や思い出は、
語り尽くせない情念ならびに力となっていることでしょう。

今回の卒業式で最後となったのは、
「内部生」の卒業だけではありませんでした。

皆勤賞と精勤賞(3カ年、6カ年)の授与も
今回が最後となります。
次年度は行われません。

( 2026/3/5  10:25 左から、3カ年皆勤(代表)のSさん、6カ年精勤のKさん・Sさん・Nさん。表彰生徒の保護者にも起立していただいている。 )

なくなる理由は、昨年度からのラーケーションの導入です。

茨城県では全県立高校で導入されているラーケーション、
本校では、

「ラーケーションとは、生徒の学びと保護者等の休みを組み合
わせて、学校外での主体的・体験的な学びを応援するための
取り組みのことである。」
「ラーケーションの取得は必須ではなく、希望生徒を対象とす
る。取得可能日数は年間5日間までとし、取得した日は『出
席扱い』とする。」
とし、試験や重要行事、検診など、取得不可の日も指定しなが
ら施行されています。

親族の冠婚葬祭で欠席となることがなくなりやすくなるなど、
従前と変わってはきますが、
皆勤・精勤をジャッジするものさしの精度の方も大きく変わる
こととなり、さまざま検討された結果、一昨年度入学した学年
が最後の皆勤賞・精勤賞の対象となることになりました。

このブログでも何度か、生徒のラーケーションの事例などを
とりあげようとも検討しましたが、正直なところ2年目の現在
でもまだ何か課題や改善を要しそうな側面が散見されるため、
拙稿で話題にするのも今回が初めてになります。

( そういえば、私自身も42年前の母校卒業のおり、6カ年精勤賞代表として登壇し、賞状・賞品を賜りましたが、こんなにきれいな立礼(りつれい)は、ほぼ間違いなくしていなかったものと思います。 )



高校時代の卒業証書授与式。一生に一度の行事。

私共のように毎年お見送りをしている者からしますと、
今年は、皆勤賞・精勤賞の授与がラストで、
中学からの内部生の卒業がラストと、
去年とも違う、来年とも違う、
そんな感慨深さもつきまとう中での佳き日となりました。

変わらないものといえば、
卒業生代表のスピーチ・「答辞」の文面に涙する姿、
送別の歌、謝恩の歌を歌唱して感極まる姿、
吹奏楽部生が演奏する中、クラスごとに大盛り上がりで
見送られて退場する景、などがありますが、

開式のときに約1分間、
「合唱団」の生徒たちによる四部合唱の響きとともに、
壇上の緞帳が上がるのですが(「開幕合唱」)、
毎年、卒業生保護者や来賓などの皆様から式後に、
「合唱がすばらしかった」という言葉を頂戴します。

4・5年生(高1・2)の音楽科生徒と合唱部生徒、
今年は31人が、式場後方の上階にある「ギャラリー・中央」
から、天使か妖精と見まごう美声を響かせます(うち、8人は
直後に吹奏楽部の楽団ゾーンへ移動し、演奏にも合流。)。

この場面で、「合唱団」全体を直接撮った写真がなかなか
ないのですが、さきほどの送別の歌のときの写真で見ますと、


フロアの中央から酒井先生がする指揮に合わせ、
あの位置から、開幕時のハーモニーを響かせるのですが、
歌詞はなんと語っているのだろうと思い、きょう無理を言い、
酒井先生に歌詞付きの楽譜のコピーを見せていただきました。

( 紙の裏には、「訳は自分でとりあえず考えたので自信はありませんが…」と記された付箋がありました。)

*Ⅲ
“ Benedicite… ” (祝福せよ…)と響いていた歌詞は、
ラテン語なのだそうです。
自分でも少し調べてみましたが、間違っているといけませんの
で詳細は省略しますが、16世紀ごろの作で、グレゴリオ聖歌
と関係がある、同じ歌詞の楽曲は複数あるなどのことが…。

以前、音楽科で声楽や合唱を指導なさっていた講師の
鈴木純子先生の手書きの楽譜であるらしく、

曲名や作曲者名など詳しいことは不明なまま、このアンセムは
長年卒業式の開幕合唱で唄い継がれてきたのだそうです。
そういえば、2020年ごろは唄われない年もありましたが…。

普段授業や廊下とかで顔を合わせている生徒たちがラテン語を
唱えて美声を響かせていたのだという発見と驚きもまた愉し。

祝福を。賛美を。敬服を。

世の平穏につながれば…。

これがすべて。



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P.S.

67名が卒業しましたが、

来月は今日現在の情報で132名の新入生が入学します。

さて、先ほどの卒業式のあと、
在校生・総出(ただし、吹奏楽部と明和会(生徒会)は
生徒玄関でお見送りのため別行動。)で式場の後片付け。
毎年、35~40分くらいかかっていたのですが、
今年はまさかの・・・、

( 2026/3/5  12:57,  13:01 )



12:45~13:07、 わずか22分で完了。 新記録。

・・・Superexaltate. (敬服せよ。)

以上になります。