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卓857 瀬切れ

水越 卓治 2026.02.27

定期考査(第3学期)最終日であった水曜日、
東アジアの最東端にも、久々に雨らしい雨が降りました。

( 2026/2/25  地理部屋前廊下から牛久大仏方向の景。  )



2月の降水量の平年値(東京、1991~2020)は、
12か月でもっとも少ない56.5mmと出ています。

今年は異例の雨不足で、今月に入っての東京の降水量は、
火曜までの24日間でわずか 15.5mmと、平年値の
4分の1ほどにとどまっていたのが、40mmを超す降雨が
水曜にあり、どうにか平年値に追いついた模様。

その前日、連休明けの火曜の退勤時、
第二化学室脇の河津桜が咲いているのに気づきました。

( 2026/2/24  17:30 )



これは、23日(祝日)の日和が5月なみ(最高22.9℃
(東京)で今シーズン最高)となったことにも因っていそう。

( 17:31 )



思いがけない春の到来、
なのでしょうか。

きのう木曜は「自己採点日」で生徒は登校無し(私たちは
学校で会議や打ち合わせが4つほど…)。
そしてきょう金曜は、試験明け最初の授業。

( 2026/2/27  12:26  4年A組・地理総合 )


私は、テストの採点は慌てず急がず慎重に、1週間以上
かけますので(とかなんとか云ってほんとうは
仕事がおそいだけか…)、いわゆる返却はまだにしています。

この日は、教科書を見てもよいので、対話をしてもよいので、
解き直しをする、の日。
記載結果をスマホで撮って、来週月曜の日付終了までに、
Teams上にアップするようにと伝えています。

ずいぶん昔などは、
採点済答案に模範答案を模写的に書き込むことで全部終わり、
で御利益がある、みたいな状況もありましたが、

昨今の生徒たち、学び直しを真剣に取り組む印象です。


そのあと外に出ますと、

( 2026/2/27   12:47 )



きょうの河津桜、
やはり曇天の日よりも映えています。

さて、表題の「瀬切れ(せぎれ)」ですが、

今月の雨不足の影響で、川が干上がっている様子(東京都日野
市の浅川など)が報道されていますが、あの状況のことです。

テレビでその様子を見た瞬間、頭をよぎったのは、
中学・高校の地理で習う、ある用語でした。

山間部から平野を流れる河川は、
山から運ばれてきた石などが長年厚く堆積させて、
その上を水が川として流れるとともに、
その川の地下にも水が流れている(伏流)のですが、

上流からの水の供給量が減るとなると、
水が地下へ浸み込みやすい堆積層では、
その表面を流れる水は姿を消しやすくなり、
水無川(みずなしがわ)の状態となります。

対照的に、川によっては、普段は水無川であるけど、
多量の雨が降ったときに、まれに表面に川の流れが現れる
といったものもあります(栃木の那須野が原の蛇尾川
(さびがわ、じゃびがわ)那須塩原市のHPに見る 蛇尾川
など)。

普段は流れているのに、まれに干上がってしまう川も、
普段から干上がっていて、まれに流れが見られる川も、
地表を水が流れるようになる水量のレベルに差があるだけで、
構造上は同じ仲間の地形や河川と見てよいようです。

で、ある用語というのは、
「扇状地」です。

「ひさびさに聴くわ~」と思う方もいらっしゃるでしょう。


ここまで16行ほどに書いてきた地形の正体は、
扇状地を流れる河川です。

高尾山方面の山間部から平野部の八王子扇状地にはいって、
その扇状地の表面を流れる流量が、降雨不足で減少して、
川の流水が途絶える「瀬切れ」とよばれる水無川状態が
数十年ぶりに現れた、という状況とみてよいでしょう。

山梨や長野などの山がちな県にばかりある印象の扇状地が、
東京都西部や京都盆地など、山に接した平野のへりに
日本各地に多数分布していることをあらためて実感した次第。

くわえて、こうしたことが起きる川に棲む魚類などの生物は
どの程度まで発展できるのか、だとか、流域の地域では、
「川の幸」を漁獲して食品化するなどの経済活動はこれまでの
歴史の中でどの程度あったのかなど、ちょっと知りたいと思う
探究心の方も、扇端に見る清水のように湧き出ずる感じです。

( 2026/2/27   12:48 )



春近し、ですね。

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