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卓851 常磐湯本

水越 卓治 2026.01.16

取手駅から、JR常磐線・下り列車に乗ると、
1分半ほど住宅地区を加速しながら抜けたあとに、
田園地帯に入り、数キロ続く直線区間を
隣の藤代駅に向けて百キロ超とみられる速度で疾走します。

その、田園地帯に入ったあたりで右側の車窓から、
田んぼの彼方の100m以上離れたような集落の際に、
「いわき・湯本温泉郷」
と大書された看板が立っていました。地名のみの表記です。

( 2014年)


そこには首都圏でもなく、茨城でもない別世界へいざなう
見えない何かがみなぎっており、とりわけ、
末尾の「郷」の字がもつ穏和さから、
キャッチコピー不要の宣伝力が放たれている気がしました。

カーブの続く市街地区間で聴こえていたレールの継ぎ目の音も
しなくなり、ひたすら直線のロングレールの(ガタンゴトン音
がしない)区間に入って、この看板はレールをゆく上下線の乗
客をいわき(福島県)の温泉郷へいざなっていたのでしたが、

その近くを2015年11月に、都市計画道路「上新町環状線」が
常磐線を跨ぐ区間を含めて開通する頃に、温泉郷の看板は
撤去されてしまったようで、今は見る影もありません。

「いわき・湯本温泉」をうたった看板が、取手市の
田園地帯に立っていたよなぁという記憶だけ残っています。

そこで先月、

( 2025/12/5  13:42   1994(平成6)年の改称までは、旧市名である 平(たいら)駅といいました。  )



湯本温泉を日帰りで訪れてみました。

温泉郷へは、いわき駅の2駅手前の
湯本駅で下りればよいわけですが、

( 2025/12/5   14:04  いわき市 平  )


この日はいったんいわき駅まで出まして、そこから路線バスで
30分ほど、初訪のいわき市内の景観を見ながら、2時半ごろに
「湯本温泉郷」入りしました。

( 2025/12/5  14:28 )

日帰り入浴は3時からとあるため、周辺を散策。

( 2025/12/5  14:32  お見事。下の方を見ると、「無断複製大歓迎」なのだそうです… )

マップの中心付近にある温泉神社にも詣でてみました。
小高い丘の中腹にあり、
硫黄系のお湯がしたたる石碑でひとまず「指湯」を堪能。

( 2025/12/5  14:53~57 )

参拝後、眼下に控える温泉郷を目指します。
浴衣来た湯治客とか射的屋とかがある感じの街ではありませんで、
コロナ禍あたりに畳んでしまったような飲食店跡などを挟んで、
いくつか木造やビル型の旅館が点在しています。

( 2025/12/5  14:54 )

 


さきほどのマップには女将さんの似顔絵もあり、
「いばらき女将カード」にも載っているのかなと思いきや、
ここは茨城から入ってすぐの福島県なので、それはなさそう。

温泉神社から1分ほどの、こちらの旅館で日帰り入浴を。

( 2025/12/5  15:00 )

温泉の様子や効能は旅館のHPにばっちり載っておりました。
pH 8.1 の硫黄泉。
硫化水素臭のする白濁した湯には目がありませんので、
数名の方々とともにじっくりと30分弱浸かり、
皮膚も気分も体温もリフレッシュして館外へ出ました。

( 2025/12/5  15:41  変哲のない景観ですが、爽快さの極みを感じながら風を切るようにここを歩いておりました… )

10分ほど市街地を歩き、JR湯本駅方向へ。
1966年の合併で「いわき市」となる前にこの地区は、
「常磐市(じょうばんし)」の中心部だったとのこと。
茨城・福島両県にまたがる常磐炭田に由来していた模様。

あのスパリゾートハワイアンズ(私は未訪)が
常磐ハワイアンセンターとして開業した際は、
いわき市ではなく、9か月間だけ常磐市であったようです。

( 2025/12/5  15:47, 51 『遠い国』『猫』『花束』)

湯本駅周辺の広い歩道には、
ブロンズ彫刻が方々に佇んでおりまして、調べてみると、
いわき市観光サイトに、作品・作者名が紹介されていました。
…取手駅周辺との共通点を見つけた感じでもあります。

( 2025/12/5  15:52  『ワンモア・タイム』 )

最近、各地の駅舎が真新しいものにモデルチェンジしているの
をよく見かけます。ここの駅も以前の姿は見ていませんが、

待合室が吹抜けを囲んで2階にまであるかなり画期的な建築と
見受けたので、調べてみると、大震災の4年後の2015年に、
耐震強度も高めて竣工されたものなのだそう。

( 2025/12/5  16:04~05  下校の高校生が多い時間帯 )

JR東日本による「エコステーション」のモデル駅でも
あるそうで、館内の床暖房は温泉熱を用いていたり、
ベンチは県産木材で造ってあったり、
電力は太陽光で作っていたりと、SDGs的で、
都市でいうコンパクトシティの駅舎版といった印象です。

( 2025/12/5  16:23 )

帰りは全車指定席の16:24発・品川行「ひたち」に
乗り込みましたが、座席も網棚も満席寸前でかなりの乗車率。

いわき始発の便ではないのかもと思って調べてみると案の定、
仙台を14:16に出て、途中20駅に停まって品川に18:52に着く
という長距離便でした。3本ある仙台便の1本だったのです。

( 2025/12/5  17:04 JR日立駅で3番線から2番線へ )

しかし、乗換案内サイトのおかげで、この混み混み列車は
回避可能ありまして、4駅先の日立駅で、この駅から始発の
金曜日だけ運行するスキスキの便に乗り換えて(金曜日
でした)、最終的には取手に18:45に到着。
湯本温泉のリフレッシュ散策を終えられました。


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