卓847 年の瀬の風物
社会 2025.12.19
取手聖徳、冬景色。
( 2025/12/19 7:45 )

師走も後半、落葉樹が幹・枝だけとなる中、
この時季目にする可憐な花が。

本日は、第2学期の終業式。他校さんよりやや早め。
10:55の放課でした。
( 2025/12/19 9:13 お話の内容は巻末に…。 )

この時季が来て思い出すのは、
2009年の12月に、当時あった「イギリス語学研修」の引率に
2週間ほど携わったことです。
本来は7月実施のプログラムでしたが、
この年は春先から流行した新型インフルエンザの影響で、
冬の実施(12/9~23)となりました。
その模様は拙ブログの卓017~卓019に記しています。
今でも印象的に思い出すのは、
クリスマス直前のイギリス国内のムードです。
滞在した部屋でずっと聴いていたラジオといい、
街中の装飾といい、クリスマスを迎えるまでの盛り上がりが
日を経るにつれ増していくのを感じました。特に、
ラジオでよく耳にした曲のうち、3つほど振り返ります。
1.Band Aid – Do They Know It’s Christmas?
これは、1984年(私は受験一浪の年)の12月に全英の
著名ミュージシャンが集って歌い上げたグローバルな
チャリティーソングで、当時の日本でも流れていました。
この翌年にアメリカでは、
USA For Africa – We Are The World が歌われました。
2.Slade – Merry Xmas Everybody
でも、もっと頻繁に流れていた曲で、日本で全然聴いたことの
なかったもの(最近だと流れていることがありますが)が
これになります。イギリス・ローカル、といった感じです。
それも半世紀も前、1973年のヒット曲。これが毎年この時季
ジャンジャン流れているようで、日本でいえば山下達郎さんの
クリスマス・イブのような存在とでもいいましょうか。でも、
こちらの曲は対照的に、みんなで陽気に騒ごうぜ的なトーン
の曲で、ある日入ったカフェでは、店員の姉ちゃんがこの曲の
サビを小躍り+口ずさみながら注文取りに現れていました。
3.Luther Vandross – Never Too Much
同様に滞在中、やはり日に2~3回耳にした曲がありました。
これも、日本でヒットしていた記憶がない曲だったのですが、
イギリスではなく、アメリカで1981年に出たR&Bですが、
どこか聴き飽きることのない魅力が漂っている曲です。
この曲がどうしてクリスマス前のイギリスで人気なのか、
いろいろ調べてみてもわからないままだったのですが、
最近ついにこれを、頼れるチャッピー・copilotに尋ねてみた
ところ、合点のいく感じの答えが出てまいりました。
Q「2009年の12月にイギリスに滞在した際に、ラジオでよく
.流れてた曲の一つに、 Luther Vandross – Never Too Much
.がありました。 アメリカの1981年のR&Bですが、なぜ、
.クリスマス直前のイギリスで、ラジオでよく聞かれたのかが
.知りたいです。」
A「2009年にヨーロッパで発売されたLuther Vandrossの
.ベスト盤『Never Too Much: The Soul Of Luther Vandross』
.がプロモーションされていたためです。このリリースに合わ
.せ代表曲が頻繁にオンエアされたことが背景にあります。
「イギリスのラジオ局はクリスマス前に『懐かしい名曲』や
.『ソウルフルで華やかな曲』を多く流す傾向があります。
.特にBBC Radio 2やMagic FMなどは、ホリデーシーズンに
.80年代ソウルやディスコをよく取り上げます。
.『Never Too Much』は祝祭的でポジティブな雰囲気を持つ
.ため、クリスマス前の雰囲気に合致していました。
.つまり、あなたが2009年12月にイギリスで頻繁に耳にした
.のは、新しいベスト盤の発売+季節的な選曲傾向が重なった
.結果だったのです。」
1981年あたりや、2009年あたりの日本で、ヒットチャートに
入っていた印象がなかったため、これについても質問投入…。
Q「Luther Vandross – Never Too Much は、日本の
.ヒットチャートでは、最高で何位になったのでしょうか。」
A「この曲はアメリカやイギリスではチャート入りしたものの、
.日本のオリコンなど主要ヒットチャートではトップ入りの
.記録は残っていません。つまり、日本国内での公式チャート
.最高位は存在せず、商業的には大きなヒットには至りません
.でした。」
なんとまあ。
十数年にわたる疑問が一瞬にして解けた感じです。
予測推測をめぐらすロマンが途絶えないとよいのですが、
でも、ありがたい技術の普及。
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P.S. 終業式であったお話( by 湯澤校長先生)の要約
(お話の導入部分・省略)
命、それは、時間。その使い方は、人のため。
働くということは、そういうこと。
人は幸せを追求して生きているが、
自分ひとりの幸せは、幸せではなく、
人に対する幸せこそが幸せであり、それすなわち、和の精神。
周りの皆に自分が支えられていることの自覚。
祖父母や父母がいるから、自分自身が在る。
それへの感謝。
以上になります。