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卓839 聖華青春

水越 卓治 2025.10.24

前号の拙稿のテキストはこうして見ると
異常なことこの上なかった中、



開校以来43度目の聖徳祭が先週土・日の二日間。

( 2025/10/18(土) 9:30 )

去年までは長年、聖徳祭は、
準備日的な「内部公開日」と、
本祭である「一般公開日」という形態でした。

内部公開日は、生徒相互で観覧する日であり、
保護者や一般来校者のの観覧は一般公開日のみでした(なお、
近年は、保護者の内部公開日来校も可となっていました。)。

これが今年からは…
準備期間を1週間ほどとるのは従来と変わりありませんが、

本祭を連続2日間開催する、という形態に変化したのです。
それが普通という高校も多いと思いますが、本校初のこと。

( 2025/10/18  9:31 )

生徒たちにとって今年、何が大きく変わったかというと、
模擬店やアトラクションのブースを企画するクラスや団体は、
従来は一般公開日にのみ営業するという傾向がありましたが、

今年からは、1日目の朝から開店し、2日間フルに営業する
というあたりでしょうか。

そのために、倍増した本番営業に向けて、効率よく、
周到な準備を進めることが求められるようになったようです。

( 2025/10/18  9:33 )

過去を遡りますと、1983年の開校から四半世紀ほどの間は、
聖徳祭は11月3日・文化の日(またはその辺りの日曜日)に、
体育祭は10月にある体育の日に開催されるのが定番でした。

2010年以降は体育祭の開催日が5月や6月に移されたため、
聖徳祭も11月から、10月や9月などにスライドしましたが、

( 2025/10/18  9:33 )

2017年以降は、今のような10月の中旬か下旬あたりに、
聖徳祭を開催するようになりました。

2019年度には中間考査期間も姿を消しましたので、
行事めじろ押しだった「怒涛の二学期」に見られた圧は、
だいぶ緩和されてきた上で、今年度からの聖徳祭は、
「第1日目」「第2日目」と呼ぶようになりました。

( 2025/10/18  9:37  開会式のクライマックス。今年の統一テーマは、『聖華青春』。 )

2日間とも本祭に改める要因は、一般公開日に開催される
「入試説明会〈聖徳祭同時開催〉」という受験生募集イベント
の参加者数がここ数年で急増したことにありました。
今年は、4年前の2.5倍にのぼる参加予約を受けました。

( 2021/10/17  10:30 4年前の入試説明会〈聖徳祭同時開催〉の様子。コロナ2年目で全員マスク着用。 )

4年前も今年も、第2体育室を全体会の会場としていますが、
昨年や今年は、全体会は普通科と音楽科の2会場に分けられ、
今年の普通科会場には320人ほど(普+音全体の89%)の
方々にお集まりいただきました。

( 2025/10/19  10:13 今年の入試説明会〈聖徳祭同時開催〉普通科会場の様子。卒研プレゼン「チョークの材料にはホタテが適しているのか」の視聴。)

この説明会にお越しいただく中学生世帯の来校手段、
具体的には、駐車場や送迎バスの運用に工夫を加える必要が
昨年あたりから生じ始めました。

そこで採られたのが、
初日は保護者が車で来られる日(一般の方の来校はなし)で、

2日目は、駐車場の使用を説明会参加世帯にほぼ限定し、
保護者や一般の方は送迎バス限定でお越しいただく日という
方式を打ち出し、ご理解・ご協力をいただくに至りました。

( 2025/10/19(日) 7:38 教職員は第1グラウンド・旧合宿所付近に駐車。体育祭は今は屋内実施の行事に換わったため、1グラを久々に歩きました。)

主役の生徒たちはステージ発表や展示のほか、
食品販売やミニ水族館、肝試しなど多彩なアトラクションの
準備に奔走し、2日ともフルに自身の役割に臨みました。

年齢層に応じた演出や怖さのレベルが話題となった肝試しには
長蛇の列ができていましたし、
味やサービス面で高評価を得た飲食系の団体もあり、工夫や
協調から得た学びを実感できた生徒も多かったようです。

( 6年C組・たこ焼きをシェルで挟んだ「たこせん」の販売( 店頭 10/19  15:04、配達担当 10/18  12:59 )、4年C組による肝試し入場待ちの列(10/19  11:59))

生徒以外の主役級の方々としては、
保護者のみなさん(後援会評議員会、後援会礼法部、吹奏楽部
父母の会)や、

卒業生やその同窓会組織である「聖朋会」役員のみなさんにも
カフェや食品・雑貨の販売、手芸のワークショップ、
駐車場誘導、校内巡回などを運営・分担協力いただきました。

( 2025/10/18(土) 9:49 後援会カフェの店頭、 10/19(日) 8:27・12:06 後援会礼法部の羊羹屋本舗製・聖徳どら焼き販売の店頭 )

かつて、バザーなどがあった頃は、
保護者の方の事後のアンケートなどから
負担感が少なからず読み取れたりしたものでしたが、

近年では、規模がコンパクトになって連携・協力しやすいこと
もあるのかもしれませんが、多少の改善点の指摘はある中で、
ポジティヴな雰囲気の中で温かな協力が奏功している模様。

( 聖徳大学の菱沼先生を招いての生涯学習講座 10/18  10:48,10:55、受講した事務室・Bさんの完成作品(わたしのデスクにて撮影 12:21 ))

私自身、幼少時代に6つ上の姉が通っていた市川市内の
私立女子中高の文化祭に初めて連れていってもらった際に、

保護者の方の模擬店でポテトチップか何かを買ってもらう際に
かけてもらった声の温かさに、学校の文化祭とそこで協力する
親御さんはいいなと感じた記憶は今でも鮮明に残っています。

( 10/19(日) 吹奏楽部演奏 11:01、 4年生のアトラクション(4B, 4A ) 12:00頃 )

生徒も保護者も卒業生もいきいきと取り組む様子が
文化祭に来たみなさんの目に映る機会こそ、
学校の魅力発信の連鎖に繋がるものではないか。

そんな話を文化祭明けの授業の冒頭や会食でしたところ、
頷いてくれる生徒が思った以上におりまして、
個人的に些かの多幸感が得られた次第です。
来年もいい聖徳祭になりますように…。

( 2025/10/22  12:45~12:49 4年A組周辺 )



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P.S.
期間中、いろいろな方々との再会もありました。
祭の日、学校は聖地のようになります。
また、1年目の先生方から、生徒に出すクイズの材料に
若い頃の写真の提供をお願いされ、二十歳頃の写真を
引っ張り出した際に、そのころの自分とも再会できました。
感謝。