

卓827 夏休み・3分の1
水越 卓治 2025.08.01
8月にはいりましたが、
来月のついたちに、その翌週に向かう予定の埼玉県内への
一日校外学習に関して、4・5年生(高一・高二)の前で
10分程度プレゼンをしてほしいというお願いが先月あり…。
自身の夏休みの宿題がここで一個だけ増えました。
そこで日曜に、話の中で使おうとする画像を撮りに、
車で20kmほど離れた地にあるお店を目指してみました。
( 2025/7/27 13:19 )
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そこでカメラに収めたいと思っていたお店の看板は…、
( 13:18 )
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柿と思われる木の伸びた枝に阻まれ、
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プレゼンに使えそうな画像は残念ながら撮れませんでした。
もちろん私有地ですから、勝手に枝の剪定などするわけには
まいりませんし、どうやらこの季節だと、積極的には販売を
していない様子なのかも、と受け取れました。
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お察しの通り、
「九里より(四里)うまい十三里」という、
寛政年間(江戸中期)以来、二百数十年と伝えられている
とある商品の宣伝文句をまともな形で画像に収めるのは、
令和に入った今、簡単なことではなかったことが判明。
何か別の策を考えるといたしましょう。
でもこの壁に当たった感が、じつに夏休みの宿題らしい。
とっとと全部、消化的に完了させてしまうというのも、
たしかにありかもしれませんが、
多様な方策をいろいろと検討して、
うまくいかない場合は考え直したり、手入れしたりして、
では今度はこうしてみようと新たな方策を練って次に臨む、
…こちらの方が、課題としては、
何らかの力を醸成するものでしょう。
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ニーチェの「あれかこれか」、
ヘーゲルの「止揚(正・反・合よりなるアウフヘーベン)」、
デカルトの「コギトエルゴスム(我思う、故に我在り)」
等を体現する時間や経験も、
学校生活とは別の領域で休み中には非常に貴重。
何もかもすべての任務をさっさと終わらせるべし
という声かけが、じつは低廉な合理化の所作に過ぎず、
子らにそれを延々と唱え続けていくことにどこかで
疑いを抱くのも、人として全うな責務とも考えます。
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閑話休題、この看板の現場へ向かう途中は、
ときどきいただきたくなる定食を。
( 2025/7/27 12:48 龍ケ崎市 貝原塚町 フーチャンプルー(麩の炒めもの)が好きです。 )
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お話は変わりますが、先月の19日、
夏休みに入って1日目ですが、
第1学期末保護者会が10:00~12:00に開かれました。
( 2025/7/19 10:15 前日の終業式で生徒に湯澤校長が示したプレゼン内容を、保護者会において共有。 )
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私が属する4年生(高一)の学年保護者会は、他学年の方々が
移動した後に引き続き同じ会場での開催となりましたが、
( 10:29, 11:03 )
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後半は、聖徳プロジェクト(総合的な探究)の学習で
生徒たちが入学の頃に最初に体験するプログラムを、
保護者の皆様にも体験していただきまして。
( 11:05 )
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一旦みなさんで輪っかに並び、近くのかたと
無言で何らかの順番(例えば、生徒のクラス・番号順、
とか。)に円形での整列を時間内に試みるという、
なかなか普段することのない活動でありまして、
時間が来た後にする答え合わせで、大いに盛り上がります。
そのあとの学級別の懇談会も含め、
およそ6割ほどの出席率(←比較的高い方です)でしたが、
さまざまなご都合(お仕事、お子さんのきょうだいの学校行事
との重複、冠婚葬祭、などなど)で、出向きたいのだけれど
出席できませんというご世帯もこのご時世、多いと察します。
アプリ(Forms)による事後アンケートで寄せられました
ご意見には、進め方や室内のことに向けてのお気づきなども
ありがたくいただいた中、
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「(相手と)話さずに順番を確かめ合いながら
.円形に並ぶゲームは、やってみたら楽しかったです。」
「SFC(入学直後の宿泊オリエンテーション)で
.やったと娘から聞いていた、順番通りに並ぶゲームを
.体験できて、印象に残りました。
.恥ずかしくもあり、楽しくもありました。」
「学年保護者会では、取り組みが面白く、
.周囲の方と話すきっかけとなり、良かったです。
.またこのような機会作って欲しいです。」
「保護者同士でなかなか話す機会やきっかけが
.なかったので、楽しかったです。
.子どもたちの様子も聞けて、ステキな時間でした。」
などの感想もいただきました。
高校一年の保護者の方にとりましては、
お住いの地域の公立中学校での保護者関係から、
広域から通学する私立高校でのクラスや部活を介しての保護者
関係への変容の中に、じつはお子様と同じくらいに、
コネクションの形成に不安があると察します。
学校(高校)によっては、保護者の会を地域ごとに区分する
「支部会」というものをPTAの中に組織して、地区ならでは
の意見を機能化させる取り組みも続けられていたりしますが、
家庭の状況が四半世紀前に比べて一変した昨今、本校では、
地域ごとの「支部会」は、何らかの役員に当たってしまう方々
の負担過多も鑑みた上で、十数年に廃止されました。
お子様の通学先で親御さん同士が築くコネクションが、
ナチュラルで、同調や理解がし合える環境のもとに
形成され、維持される、ということが、
通学圏が広域となる私学などでは大事にされなければならない
と、近年多々実感します。
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