• 学校案内
  • 学科・コース
  • 学校生活
  • 進路
  • 入試情報
menu close

卓816 半島の幸

水越 卓治 2025.05.16


JR東京駅・八重洲南口。

( 2025/5/2  8:54 右下は 2024/11/13  5:43 )

( 東京駅構内に多数ある化粧室の中で、八重洲南口改札内側にあるものが、使い勝手や位置の点でお気に入りです。新幹線や京葉線、上野東京ラインの各ホームにも近く、人をどこかへお連れする際も東京駅では化粧室はここを案内します。 )


以前は、八重洲とは反対、丸の内側の地下ホーム(総武線快速
ホーム)が、房総半島へ向かう列車の拠点でした(もっと昔は、
両国駅の重厚な駅舎とホームが役割を果たしていました)。

現在は、この八重洲南口改札を出た先の地下2階にある、
「バスターミナル東京八重洲」から出る高速バスで、
房総半島へ向かう時代。今回この乗り場は初訪です。

( 2025/5/2  9:04 )


JRの方も、太平洋岸(外房)へ向かう特急は健在ですが、
東京湾・浦賀水道沿い(内房)へ向かう特急はほぼ無し。

それというのも、

( A 2025/5/2  10:03 出発から33分で、アクアラインの海底トンネル最底部分と思われる辺り(下に凹な全面ビュー)。  )
( B 2025/5/2  10:08 千葉県側に上陸し、アクアラインの南東端である木更津金田料金所へ。)



川崎の浮島(神奈川県)から東京湾をくぐってまたいで、
対岸の木更津(千葉県)にたどり着く約15kmの自動車専用
道路・東京湾アクアラインが1997(平成9)年に出現(ほぼ
「爆誕」)してから、首都圏から房総半島にかけての交通の
幹線・支線のネットワークは激変。早四半世紀が過ぎました。

( C:2025/5/10:15  木更津市 畔戸(くろと)から見る、さきほど渡ってきた道、東京湾アクアラインの橋梁区間・東京湾アクアブリッジ。橋の左端のモンサンミシェルっぽい人工島が「海ほたる」で、大規模なパーキングエリアが。この人工島から先は、地下・海底下へ潜り込み、東京湾アクアトンネルへと続き、川崎・東京・横浜方面へ向かうことができる。 )


学校では6年生(高三)の地理探究選択生が、毎週木曜の、
3限は教科書範囲(現在アングロアメリカについて学習中)を
4限の探究的範囲では、半島、半島性について調査・学習中。
5年生(高二)の地理探究選択生も同様に取り組んでいます。

( 2025/5/15の3・4限  諸サイトから収集した情報を生徒がTeamsに記入してまとめたもの(抜粋)。)
( 2024/12/12 の授業の様子は、卓794 であいもん (2024/12/13)  を参照。)


「半島性」という語句自体、千葉県などのHP上で、
東京湾アクアライン(構想時代は「東京湾横断道路」)が計画
される目的などで「半島性の解消」という記載で目にしてきた
ものですが、

これを抽象化して、「半島性とは何か」といった掘り下げを
試みる時間を、両学年ともにとっています。

「T」の字のように、本土海岸から垂直に突き出ている半島、
「ユ」の字のように、本土海岸に沿うようにのびた半島など、
形状・形態はさまざまですが、

房総半島の場合は、東京湾や浦賀水道をはさんで神奈川県の
海岸に沿うような形状ですので、突き出た半島ではなく、
本土に沿いがちな半島(ユの字形)といえます。

半島での生活や産業や経済は、
「T」の場合でどうなのか、「ユ」の場合でどうなのか。
それ以上のことは授業で生徒と共に考えてみようと思います。

さて、木更津港に着きました。

( 2025/5/2  10:42  八重洲から72分、1500円。「鳥居崎海浜公園前」バス停を下車しまして…。すぐ道路の向こうは木更津港の岸壁です。明治時代はここから先の埋め立て地の姿はまだありません。 )


東京湾アクアライン開通前までは、
この木更津と対岸の川崎を結ぶフェリーが航行していました。
一度だけ、3~4歳頃に乗った覚えがあり、そのとき、
スクリーンでは『マグマ大使』が上映されていました。

おそらく、木更津の祖母宅からの帰途、戸塚(横浜)の
叔母たちとこっちのルートで川崎に渡って、市川に帰ったの
だろうと思います(普段は国鉄で千葉経由のところ)。

また、1987年のドラマ『男女7人秋物語』では、主人公の
明石家さんまさんがこのフェリーを使って木更津から
通勤するサラリーマン(ツアコン)を演じていました。

今回木更津へは、

( 2025/5/2  11:26 )


内房・富津産の朝獲れカレイの煮つけをいただきにやって
まいりました・・・とか。

房総半島から更に湾へと突き出る富津岬のひざもとで獲れた
カレイは、生粋の半島の半島界隈に棲んでいた、内海の幸。
おいしくいただきたいと思います。




「記事一覧」へのリンク
ARCHIVE