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卓749 三つのw

社会 2024.02.02

ネットスラングの(≒笑)の話ではないのですが、

先月は、wishwill に満ちた活動が
生徒玄関(昇降口)で、三日間。

( 2024/1/13  8:21  )


北陸の震災被災地の復興への wish(願い)につき動かされた
ボランティア部の5年生(高二)のM田さんとH野さんが、
「募金活動を始めたい」と相談に来たのは1月11日。

被災地への支援金、義援金活動は、
日本赤十字社などの団体や各放送局が推進しているものなど、
お金を託す先は、実のところ多岐に亘っています。

テレビなどで報道されるような被災地への力になりたい
という will(意志)があるようでしたら、
日赤等への義援金寄付を自身で実行するのがよいでしょう。

今回は1月9日に日本私立中学高等学校連合会(中高連)から、
茨城県私学協会を経由して、北陸4県の私学と生徒を支援する
旨、義援金寄付を募集するお知らせが来ておりましたので、

即、この活動を選ばせていただくということでどう?と聞き
まして、北陸地方の私学のお仲間(数えたら45校あります)
の力になろうという目的・趣旨に生徒たちは賛同しました。

( 被害が最も大きかったのは大津波にも襲われた能登半島ですが、矢印の先にある新潟県の長岡などでも震度は6弱でした。 )

ここで今回注目すべき点としましては、この募金活動を、
教員側から生徒に勧めたり依頼して動き始めたのではなく、
生徒の側から募金活動を行いたい旨の申し出から始まった、
という点でしょう。

私がすることは、このあとどのように人々に広報・周知して、
いつどこでどんな方法でご厚志をお預かりするのか、
準備に何が必要で、どう行動し、どう調達すべきかなどを、
自分たちで画策して実行するよう助言する程度にとどめます。

生徒はそのあと、5年のU原明和会長(生徒会長)や
有志の4年生1人などが加わって計6名のチームとなり、
1月13日(土)、16日(火)、17日(水)の登校時間帯に
生徒玄関で募金活動を実施する計画を立案してきました。

( 2024/1/13  12:42  全校生徒に来週火・水の募金協力を要請するM田さん(右)とU原明和会長。月曜は入試で自宅学習日。 )

朝のバスは、取手駅方面から7:30頃と8:05頃に、
守谷駅方面から8:10頃に到着するほか、
自転車組、マイカー組が随時ちらほらと登校してきます。

チーム生徒は7:30頃から始業の8:20頃まで、生徒玄関に
テーブルと椅子をセットし、ポジションに付きます。

( 2024/1/13  8:03 )

傍らで見ていて思ったことは、以前の募金活動の定番であった
「ご協力お願いしまーす。」などの唱和をしない点ですが、
私もその方がよいと思っておりまして、事前の広報・周知も、
全校生徒のいる場での呼びかけのみならず、

連絡ツールTeamsで全生徒、全教職員、保護者の3チャネル上
にスレッド立てて関係者全員に向けて告知は徹底しています。

特にコロナ禍以降は、
大声で唱和することに対する見方は変わったと思われますし、
クラウドファンディングなど、web上での寄付活動が
奏功していることも影響してきているでしょう。

初日の土曜日は、前日から告知を始めたばかりゆえ、
効果・総計はいまひとつと思いきや、募金箱の中は、

( 1/13 8:16 「私の故郷・石川県のために、よろしくお願いします。」と寄付したH津先生に拍手。)

( 1/13  8:19 )

意外にも開始からわずか50分で、
表面積の多くが紙幣で占められるような景となりました。
初日の土曜日は、15,917円をお預かり。

翌週火曜の二日目ともなると、

( 2024/1/16  7:47 )


自身でお金を投入する生徒、
親御さんから預かってきた紙幣を挿入する生徒と、
土曜日以上に活況が。

特に、高額紙幣が登場しますと、
酉の市で大きな熊手をお買い上げのお客様を囲んで
三本締めをするかのようなムードで拍手が湧いておりました。

( 1/16  8:15 この少し前に、宮城出身のS田先生(右)が「2011年は本当にお世話になりました。ご恩返しです。」と紙幣を寄付。  )


チームの生徒は随時、金種別に個数・枚数を数え、
Excelで金額を出しておりまして、
二日目の1月16日・火曜日の集金額は…。

( 1/17  8:23 )

初日のほぼ2倍でした。

3日目。
同級生たちからの協力も順調に得られていく中で、

( 2024/1/17  8:02 )

この日は、小笠原流礼法許状「花鬘正傳
(はなかずらのしょうでん)」の実技試験を受けるために、
自宅学習期間の6年生のうち有志6割ほどが登校する日ゆえ、



6年生たちも立ち寄ってくれまして。

ちなみに小職もわずかはありますが、石川救済の願いを
こめましてこちらの額を寄付させていただきました。

( 1/17  7:40  1,931円で、石川をはじめとする地域の、救済を…。 すみません。 )

**
かくして3日目は 42,806円をお預かり。
そのあとにさらに 6,500円をお預かりして、
募金額は総計 98,018円に達しました。

近年は、一部のケースを除いて、金融機関で送金の際も、
小銭が多数の状態ですと手数料が発生します。
今回の場合は振込先の状況からして発生する方になります。

皆様からのご厚志から手数料を発生させないためにも、
いわば「逆両替」をチームですることに。

( バラエティパックは 1円×45+5円×5+10円×38+50円×1 入り。パック作りも生徒にと思っていましたが、金曜日に全校英検受検が控えていたので、この工程は小職の方でお手伝いを。)


「500円分・小銭バラエティーパック」を作り、
チームメンバーは、500円玉でそれを引き取ります。
小職は、500円玉20個を1万円で引き取りました。

そして無事に送金。
( 2024/1/22  14:27  銀行にて。振込手数料はボランティア部の部費からの支払いで。 )


Teamsにも報告とお礼を掲載。


みなさんの、願い(wish)と意志(will)に満ちた活動は、
だれが見ても爽やかで尊い印象を受けたと思います。

北陸4県の仲間たちに、
私たちの励ましが届くことを祈りましょう。

『記事一覧』へのリンク

ARCHIVE

P.S.1
今回の表題は「三つの」でしたが、今のところ本編には、
wish(願い)とwill(意志)のことしか書いておりません。

私たちがいだく、もう一つの として、
want(要望、欲すること)もはずせません。

ただ、want は、自分がそうしたいから行動・言動している、
満たされないものがあるから行動・言動している、という
動機や背景から生じているのが、wishwill とは
大きくちがうところでしょう。

話や文面など、人のアウトプットも、
wishwillwant の3種の配合比率がどれくらいかを
意識して読み聞きしてみると、その人のお人柄や
歩んできた環境というものがわかるような気もします。

投票権を得ている18歳以上の高校生の皆さん、
次の選挙の際は、候補者の語りや文面を、
ただひたすら読み聞きしたり、信奉・妄信するのではなく、

wishwillwant の3種がその内容や構成の内に
どんな具合に織り交ぜられているのかを意識して
読み聞きしてみましょう。

ちなみに、want に偏重したしゃべり方をする人物は、
自身が wishwill とは縁遠いあまり、
品性・品格が疑われているということを悟れていない歩み方を
している人物ではなかろうかと思うことがたびたびあります。

P.S.2

わたしも先日、蠟梅を撮ってみましたが…、


( 2024/1/24  9:01)

なかなかその場で目にした印象の通りには撮れませんでした。

以上になります。