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卓742 翔んで歳末

水越 卓治 2023.12.15

投稿のために画面に向かいますと、
夜半にアップされた長尾先生のご馳走様投稿を見て
自身の情念と胃壁に心地よい刺激を貰えた状態で…。

毎年この時期になると、今年の何々だとか、
今年見聞きしたもののTOP10などが報じられ、
年の瀬突入の現実を実感します。

「今年の漢字®」の候補に寄せられた字も、
税 暑 戦 虎 勝 球 高 変…、
などが上位に揚げられていたとのことです。

1文字の表意文字からこの年をレビューする、そんなシーズン
に今年もあっという間にたどり着いてしまったわけですね。
文字以外にも、表現・発信された媒体は多々ありますが…。

動画サイトやSNSのみならず、
相も変わらずテレビやラジオなどからも日々情報に触れている
自分には、民放では存在不可欠であるCM(コマーシャル)
から現在の息吹を感じ取ることが少なくありませんでして、

パンデミックの収束、酷暑をはじめとする荒れた気象、
心躍る対局から嘆かわしい戦闘に至るまで、
五十路に入って8番目の年はこんなんだったかと振り返る中、
勝手にすみません、自身の内に刻まれたCMが3点あります。
きょうはそれらについて少々…。

一つ目は、本年初頭の受験シーズンに流れていた
カロリーメイトのCM
讃歌のように響き渡る Mrs. GREEN APPLE の
「僕のこと」をバックに、一受験生の次への挑戦を、
彼のスマホの内側からという視点で優しく見守る流れ。

その結末には、私の硬化した涙腺も自然と緩むほどでしたが、
メディアが激変しようとも、このあたりの年齢のわたしたちが
一種の「通過儀礼」を越した際のよろこびには、
どの時代にも共通するものがあると感じました。
とともに、当国の平和な時勢にもただただ感謝します。

二つ目は、8月ごろに連日流されていたウーバーイーツの
「食っても、食っても、食い足りない夏に。」編
同社のものは、今でこそ夏木マリさんによる決め台詞の方が、
湯婆婆以上の印象を解き放っていますが、

高校球児の活力とそれを支える人々のを臨場感いっぱいに
描いた数十秒を、真夏の茶の間で飽きることなく見た次第。

パンデミック収束後ならではの目いっぱい展開する活動風景、
差し入れに飛び回ったであろう保護者の表情には、
我々日本人特有の「義理」が穏やかに顕れてもおり…。

食卓の上手で同じ夕餉を頬張る監督に部員が皆笑顔する場面は
師弟の関係の多面性がほのぼのと描かれ、何よりも隠れた主役
は音だけですがブラバンによる「ハイ・ホー」の響き。

実際に出場する各校のブラバンが吹く曲目を選ぶと、ひいきと
とられかねないという配慮からでしょうか、
どこの学校も吹いていなさそうでいて、戦意高揚の功を望める
旋律としてはもう自然と合間に「かっとばせ~、・・・」とか
叫びたくなる様相にアレンジされていたのが実に巧妙。
でも来夏は多分「ハイ・ホー」を吹く学校が出ると思います。

サイボウズさんのkintoneのCM
豊川悦治さんが部長らしき席で「文系管理職なのに〜♪
画期的な業務アプリを〜 シュシュっと作れちゃう、俺〜♪」
と描かれる傍で「部長、あんな顔で笑うんですね。」と
社員二名に観察されている短時間。
この内容から派生して思った話となってしまいますが…。

もうこのご時世、人を文系だ理系だと区別しているような
必要性は決してないのですが、それでもわれわれ日本人は、
血液型だとか星座だとかで自分たちを何か分類して考察する
のがなんだか好きだったりもしています。

文系、理系だけでは淋しいので、もういくつかで勝手に分類をしてみました。

「文系」:すべき論、あるべき論にはこだわり、中途で生じる
課題は方針を立てたあとは細部の推進を担当者に委ね、顔と
口を中心に仕事をする傾向が大。
「理系」:度量衡を押さえ、ものの流れを段階的に踏んだ上で
システム全体を粗末にしないものの、言語的というよりプロ
グラム的な思考・判断をする傾向が大。
「アスリート系」:ものの流れを大会運営と同じ視点でとら
え、細部からの接続はさほど優先せず、上位者の主張には
正誤がどうであろうと同調か優先をする傾向が大。
「アーティスト系」:完成度や在りようを追究するあまり、時
間の流れだとか金銭の額面などが人並外れた基準のもとでこ
とを進める傾向が大。

偏見極まるとお叱りを頂戴するばかりの私見ですが…。
これらにみる課題を概ね凌駕されている方が、判断・決定など
の主幹に就くことで、世の中うまく回っていくのだろう…と
解釈するのも大いにありと認識する次第です。

挙げさせていただいた3点中、はじめ2点は、
十代後半世代の生き方を讃える面で共通してしまっています。
3点目は、食品や出前サービスともちがい、
数十年前にはなかった種類のサービスの宣伝ではあるのですが
近未来における人々の行動様式の変容を、
一層深く意識するようなふれこみであったように感じます。





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P.S.
4年・地理総合、今学期最後の授業は、
夏休みの課題(自分の郷土を紹介するプレゼン)の個人発表。
冬休みを目前にしての実施となってしまいましたが…。


( 2023/12/15  15:15  4年C組。)

自分の興味があるところはどんどん掘り下げて調べていく
姿勢が多くの4年生に定着してきたのを実感。

以上になります。