• 学校案内
  • 学科・コース
  • 学校生活
  • 進路
  • 入試情報
menu close

卓715 家に着くまでが

水越 卓治 2023.06.09

前回の投稿は、長野県佐久市(旧望月町)の「かすがの森」
(旧称「かすが荘」)からでしたが、

30年前のきょう(1993(平成5)年6月9日)、私は当時の
高三(6年)生(9期生)たちと、3泊4日のかすが荘での
宿泊学習・「望月校外学習」の1日目でした。

集合地の上野駅(輪王寺の前の駐車場)からはとバスに乗り、
中央道を須玉ICまで西進し、千曲川上流のJR小海線沿いの
国道を北上しながら、皇太子殿下と雅子さまのパレード中継を
大盛り上がりで見て、かすが荘をめざしたのを思い出します。

きょうの新聞1面も「両陛下結婚30年」の見出しが中央に。

10歳ちがいの9期生たちは、きょうも様々な現場で活躍して
いることと思います。孫を授かった方もいるでしょう。

さて、先週土曜はそのかすが荘での校外学習の最終日。

( 2023/6/3  8:50  かすがの森(かすが荘)のエントランス。生徒は、39・40・41期生。  )

かつては最終日といえば、早めのお昼におぎのやの峠の釜めし
をいただいて、ひたすら解散地の上野駅をめざす一日でした。
今回、峠の釜めしは初日のお昼に堪能済み(前号をご参照)。

最終日の日中は、こちらで下車して4時間自由行動です。


( 2023/6/3  10:21 )



( 2023/6/3  10:37  旧軽井沢銀座。旧 中山道 でもあります。 外国人の方々のほか、新井先生、井出先生、牧先生の姿が…。)


ご存じ、避暑地・軽井沢。
昭和の歴史の中にも、庭球から鉄球に至るまで、
正負に亘るエピソードの枚挙にいとまのない土地であります。

おもむろに食べ歩きやお土産探しをして過ごす生徒が多かった
ようですが、出発前にいろいろと下調べて、教会や庭園、
街中をはずれて広がる別荘地につづく林の小路や、
路線バスに20分揺られて白糸の滝を訪れたりしたなど、

好天のもと、標高900mの空気を満喫してきたようです。

じつはこのころ、学校所在地・茨城県取手市の低地では、
台風や梅雨前線の影響により、前日金曜の夕刻以降に降った、
約 200mmもの雨(通常の50日分の雨量)で、冠水や浸水
に見舞われ、本校正門も冠水との報が入ってきておりました。

予定では17時前にバスで帰着する生徒を
自家用車の保護者が迎えに集まるのが困難と判り、
安全な帰着・送迎地点に変更した旨の情報を、調整が決定し
次第、スマホ連絡ツールTeamsで、保護者の皆さんに
速報するなどの動きに集中する先生方もおりました。

その甲斐あって、多少時間を費やしましたが、
学校での解散は、どうにか無事に終了しました。
保護者の皆様へのTeamsでの連絡は大いに役立ったようです。



( 2023/6/3  18:11  学校正門付近。予定を1時間ほど遅れて17:48に学校到着後、取手駅へ向かう生徒を乗せて学校を出発した際の前面。)
( 前方の車両は、自家用車保護者の待ち合わせ場所・藤代スポーツセンターへ向かう便。)


私は、取手駅へ向かう生徒のバスに。


( 2023/6/3  18:35  取手駅付近・四ツ谷橋(跨線橋)。車体が大きいため、駅前広場乗り入れではないパターンで停車していただきました。)


( 2023/6/3  18:39 JR取手駅東口改札。 西口へ向かう生徒と半々くらいの人数でした。 )

ただならぬ状況にも生徒たちは機嫌を損ねることもなく、
疲れていないんじゃないかと思うほどの足取りで家路に就きました。

学校帰着の最後までもが、非日常的な時間・空間を
まさかと思いながらも過ごし徹す旅となりました。



「記事一覧」へのリンク

ARCHIVE


P.S.
「軽井沢の自由行動・4時間、先生はどこ行くんですか?」
と出発数日前に聞かれて「日帰り温泉。」と即答していた私は
当日、果してほんとにそうするべきか、多少躊躇しましたが、
好天の中、「ミッション」「有言実行」の言葉も駆け巡り、

生徒と同様に、自分なりの軽井沢時間をデザインすることに。


( 2023/6/3   10:45   ショー記念礼拝堂  )

史蹟部門。この数日前の授業で、高1生徒が
「避暑地軽井沢の父」とも評されるカナダ人宣教師・ショーの
ことを上手に解説していましたので、これは直接訪れねばと、
旧軽銀座の奥地にたたずむこの地に。


( 2023/6/3  11:02 )

食べ歩き部門。「腸詰屋」さんで、焼きブルストを。
店の外では、うちの制服の面々も、かわいらしいスイーツから
串に刺さった渋い一品に至るまで「それどこで売ってたの~」
といちいち聞いちゃうような品々を味わっておりました。
土曜でしたが、通りは「混雑」ではない程度の賑わいでした。


( 2023/6/3  11:53  ここが今回3日間で最も標高最高かと思いきや、2日目に通った大門峠(1440m)の方が上でした。 )

のりもの部門。北軽井沢行の草軽交通バスで約30分。
旧軽から440mほど高い標高1400mの地点。
正面には活火山・浅間山。
もう10分ほど乗った先で下車しました。


( 2023/6/3  12:20  日帰り入浴に20数分。途中から貸切状態に。 )

温泉部門。北軽井沢。泉質表に拠れば、湧出泉温は約10℃
と低温、pHも7.1で地味といえば地味ですが、
野趣あふれる空間に短時間でしたがリフレッシュ。
お湯の湧き口が一斗缶にゴムホースという、
軽井沢的セレブ感からかなりかけ離れた演出にも超好感。


( 2023/6/3  13:29 旧軽ロータリーにて。 )

手土産部門。長野県北部産の…。
画像見た生徒から「ソフトクリームかと思いました…。」
と言われ、聞いてみると、ホワイトアスパラはあまり、
馴染みがない模様。ちょうど5月から6月が旬で、特に
ドイツでは消費量が高く、さまざまな料理があるようです。
旧軽銀座の入口にある有名な八百屋さんで購入。
皮を削いでいっしょに煮るのがよいとのことでした。


( 2023/6/4  1:52、  6/5  19:02  ドイツに精通した方々からは「雑!」と思われてしまう感じかもしれません。 )

帰宅後にアスパラで ニャンちゅう、ではなく、男厨。
缶詰のもいいのですが、香味・旨味のただよう煮汁と、
トロっとした柔らかさをもつ口中で溶けそうな穂先など、
数日前に獲れた旬の信州産野菜を堪能することができ、
自身の中ではまさに「うぶすな(産土)」の一品となりました。
おためしください~。

以上になります。