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My Curriculum Report ⑤ ・選択 化学<高校3年>

張替 起子 2022.09.15

取手聖徳女子高には、5年生(高校2年生)で5種類、6年生(高校3年生)で4種類の選択科目があり、生徒たちは自らの学びを自由にデザインしながら、興味ある分野を追究していくことができます。

その組み合わせはなんと12,870通り‼ 生徒一人ひとりの興味・関心に寄り添った〝オーダーメイド〟の学びで、私たちは「My カリキュラム」と呼んでいます。

様々な授業が展開されていますので折々に取材し、[ My Curriculum Report ]としてご紹介します。

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さて、久しぶりの[ My Curriculum Report ]は、6年生(高校3年生)の「化学」。9月14日(水)の授業では、「分子量の測定」の実験に取り組んでいました。

第二化学室(実験室)に入ると、何やら小さな水槽のようなものの中にぽこぽとお湯が沸いていて、丸底フラスコが沈められていました。〝小さな水槽のようなもの〟は「恒温槽」というもので、水槽内の温度を一定に保つ機械だそうです。普段は「生物」で酵素の働き等の実験に使われることが多い機械だそうです。

今回は、可燃性の気体を扱う実験と言うことで、ガスバーナーを使わずに「恒温槽」を使うことにしたそうです。

実験は、気体の質量・体積・圧力・温度を測定し、その「分子量」を導き出し、その分子量から該当する物質を予測するというものでした。

丸底フラスコ中の試料を温め完全に蒸発させ、さらに2分間加熱し一定温度を保つ。その後、フラスコを水で冷やして、全体の質量と体積を測定する。

生徒たちは、メスシリンダーや精密はかり等の器具に加えて、各自のスマートフォンやタブレットを駆使して、実験に取り組んでいました。測定は難しく、何度も同じ実験を繰り返して、平均値を求めていくそうです。

 

この実験から学ぶのは、「分子量の測定」の方法やそれにまつわる知識だけではありません。この実験とその後の考察を通して、「科学的に証明する」ためには何が必要か、「科学的に考える」とはどういうことかを体感しているようでした。

生き生きと楽しそうに実験に取り組む生徒たちの表情が、印象的な授業でした。

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季節の便りを少しだけ。銀杏がほんのりと色づいてきました。

日に日に秋めく取手聖徳女子中高です。

「小さな秋」がたくさんあります。

取手市山王の「羊羹屋本舗」さんのお月見団子、まん丸でふかふかでおいしかったです。