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今年度初めての「音楽鑑賞会」!

酒井 あゆみ 2020.11.09

高校2年生が修学旅行に出発した本日、その他の学年は音楽鑑賞会に出かけました。

聖徳大学の川並香順記念講堂では、「シリーズコンサート」として、一流のアーティストによるオーケストラやピアノの演奏、オペラやバレエ、歌舞伎などの様々なジャンルのコンサートが年間25回あまり開催されます。そして、そのうちの3回を私たち附属校の生徒たちが授業の一環で鑑賞しています。

一流の芸術に触れ、本物を体験することで豊かな人間性を育むこの音楽鑑賞会。私自身、毎回とても楽しみにしているのですが、今年度は新型コロナウイルスの感染拡大により、いままで実施ができずにいました。しかし本日、「感染拡大予防ガイドライン」に従って、今年度初の鑑賞会を実施できることとなりました。

本日の演目は、著名なオルガニストの松居直美先生によるパイプオルガンコンサートです。川並記念講堂には、とても美しく立派なパイプオルガンがあります(他の公演の時には舞台の裏側に隠れています)。パイプオルガンは、その名の通り、「パイプに空気を送って」音を出します。パイプ1本につき、一つの音の高さと一つの音色しか出せないため、1台のオルガンには客席から見える部分だけではなく、その裏側や中側にたくさんのパイプがついています。
では、川並記念講堂のオルガンのパイプは何本あるかというと…? 何と!3986本です! さらに、手で弾く鍵盤と足を使って弾く鍵盤の他にも、「ストップ」と呼ばれる音色を変えるスイッチがついています。奏者はその曲に合わせて一つひとつ響きや音色を選びながら、オリジナルの音色を作り上げていくのです。

本日は、D.ブクステフーデやJ.S.バッハなどの古典作品から、現代音楽であるO.メシアンの曲まで、全6曲が演奏されました。紀元前3世紀ごろには、楽器の原形が存在していたというパイプオルガン。古くから人々を魅了してきた素朴だけれど温かく豊かな響きを、本日も堪能することができました。そして何より、今年度前半は新型コロナウイルス感染拡大のため、ホールからも教育現場からも音楽が消えてしまっていましたが、このようにまた生の音楽をみんなで揃って楽しむことができるようになったことへの喜びをかみしめた一日となりました。

今後の音楽鑑賞会もとても楽しみです!